預金準備率操作の効果

預金準備率操作とは日本銀行が行なっている金融政策の1つで、その名の通り預金準備率を操作することです。
預金準備率操作の効果について理解するために、まず預金準備率とは何かを抑えておきましょう。
銀行は、預金者から預かったお金を預金利率よりも高い利率で貸し出すことで利益を得ています。そのため、なるべく多くのお金を貸し出そうとしますが、すべての預金を貸し出しに回してしまうと多数の預金者による突然の大きな預金引き出しに対応出来なく恐れがあります。この事態を未然に防止するため、銀行は預金の一定割合を準備金として手元においておくことが法律で定められています。この準備金を預金準備といい、預金に対する預金準備の割合を預金準備率といいます。これに関連して、預金に対する現金の割合を現金預金比率といいます。
市場に出回っている貨幣の量は、上述の2つの比率を用いると
貨幣量=(現金預金比率+1)/(現金預金比率+預金準備率)×ハイパワードマネー
となります。ここでハイパワードマネーとは日本銀行が供給した現金のことです。ハイパワードマネーが市場に出回る貨幣量とは等しくない点がポイントです。上の貨幣量の式から、預金準備率を引き上げると貨幣量が減少し、逆に預金準備率を引き下げると貨幣量が増加することがわかります。すなわち、日本銀行は預金準備率を操作することで貨幣量をコントロールすることができるのです。

 

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